アトピーマニュアル

アトピーマニュアルは、平成14年1月より文芸社にて出版した
Dr.えんどうの「アトピー人生講座」に一部加筆したものです。


目次         *はコラムです。
1. はじめに
2. 成人アトピー性皮膚炎の治療について
3. アトピー性皮膚炎の治療計画
     *QOL(人生の質)
     *アレルギーとは何か


(1).アトピー性皮膚炎の予後と疫学
     *治癒の状態

(2).乳幼児の治療
@.乳幼児アトピー性皮膚炎の特徴
A.乳幼児アトピー性皮膚炎の治療の原則
B.乳幼児アトピー性皮膚炎の原因・悪化要因
C.乳幼児アトピー性皮膚炎患者のスキンケア(生後0カ月〜6カ月)
     *発疹のできかた
D.乳幼児アトピー性皮膚炎患者のスキンケア(生後8カ月〜)
     *乳幼児の掻かせない工夫
E.乳幼児アトピー性皮膚炎のかゆみ止め
     *乳幼児のかゆみ止めの飲みクスリ
F.乳幼児アトピー性皮膚炎のアレルギーについて
G.乳幼児アトピー性皮膚炎の外用剤について

(3).学童期の治療
@.学童(小児)期のアトピー性皮膚炎の特徴
     *特定の部位について
     *汗疹(あせも)
A.学童(小児)期のアトピー性皮膚炎の原因・悪化要因とその対応

(4).成人期の治療
@.成人期のアトピー性皮膚炎の原因・悪化要因
     *リバウンド(反兆)現象
A.成人期のアトピー性皮膚炎の特徴
     *リンス
     *妊娠による湿疹
B.成人期のアトピー性皮膚炎のステロイド外用剤
C.成人期のアトピー性皮膚炎の抗アレルギー剤
     *抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の飲み方、減らし方
     *抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の代謝と併用注意
     *後発品について
     *受診の心得
D.成人期のアトピー性皮膚炎の内服剤
     *プロバイオティクス、腸内細菌叢
     *よい医者のさがし方
4. アトピー性皮膚炎の症状
  *皮膚症状の分類
  *アトピー性皮膚炎の成因による分類(アレルギー性、刺激性)
  *アトピー性皮膚炎の湿疹のできかた
  *湿疹の表現のあれこれ
  *アトピー性皮膚炎の皮疹の特殊な(非特異的)形態


(1). 乳幼児アトピー性皮膚炎の症状
  *アトピー性皮膚炎における相対性理論

(2).小児アトピー性皮膚炎の症状

(3).成人アトピー性皮膚炎の症状
  *炎症後皮膚色素沈着と肝斑(しみ)
  *アトピー性皮膚炎の重症度の表し方
  *アレルギーマーチ
5. アトピー性皮膚炎の診断

(1).診断基準

(2).アトピー性皮膚炎と区別する必要がある疾患
*自家感作性皮膚炎
皮膚科外用剤原料・化粧品原料について
接触皮膚炎・接触蕁麻疹 
自家製化粧水の作り方
蕁麻疹クインケ浮腫、皮膚掻痒症、乾皮症
*アナフィラキシー・アナフィラキシーショック
*仮性アレルゲン
*サリチル酸誘導体
薬疹・中毒疹、白癬、魚鱗癬、脂漏性皮膚炎、新生児ざ瘡、ジベルばら色粃糠疹、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、汗疱、感染症アレルギー性落屑性湿疹、汗疹(あせも)、多型滲出性紅斑、凍瘡、貨幣状湿疹、痒疹、色素性痒疹、酒さ、紫斑疥癬、虫刺症、悪性リンパ腫
*ツツガムシ病、日本紅斑熱、ライム病、

後半

(3).アトピー性皮膚炎でよくみられる症状
アトピー肌、白色皮膚描記症、毛孔性苔癬、肥厚性瘢痕、はたけ、足底皮膚炎、おむつ皮膚炎、耳切れ・耳周囲皮膚炎、脱毛・トリコチロマニア、円形脱毛症、ヘルトゲ徴候、デニー・モルガンひだ、パンダ徴候、チョビヒゲ徴候、ダーティネック、アミロイド、稗粒腫、ステロイド皮膚炎、手湿疹・口唇炎、便秘、リンパ節腫脹、自律神経失調症
*自律神経系(副交感神経・交感神経)の応答について
6. アトピー性皮膚炎の合併症

  *病巣感染
  *川崎病(MCLS)診断の手引き


(1).細菌感染症
 とびひ、もうのう炎・せつ、にきび

(2).ウイルス感染症
 単純ヘルペス・カポジ水痘様発疹症、水イボ、尋常性疣贅

(3).真菌感染症
 白癬、カンジダ、
 炎症性白癬(ケルズス禿瘡、白癬性毛瘡、カンジダ性毛瘡)、癜風
 *トンスランス感染症、尋常性毛瘡


(4).皮膚科合併症
 光線過敏症慢性蕁麻疹コリン性蕁麻疹
 口唇炎接触皮膚炎、アトピー性脱毛症、様々なタイプの薬疹


(5).眼科合併症
 アレルギー性結膜炎、春季カタル、白内障、緑内障、網膜剥離、
 水疱性角膜症、円錐角膜、角膜ヘルペス、ドライアイ他


(6).耳鼻咽喉科合併症
 アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、扁桃炎、中耳炎

(7).内科合併症
 気管支喘息、アナフィラキシーショック、
 アトピー性脊髄炎、偏頭痛、高尿酸血症・痛風、高血圧
7. アトピー性皮膚炎のスキンケア
  *湿疹のメカニズム

(1).乾燥肌(ドライスキン)のひどいとき
  *衣服内気候
  *界面活性剤
  *ヤマイモの針状結晶


(2).二次感染を伴っているときあるいはびらんのひどいとき

(3).外用剤の使い方
  *薬剤の変性について
 @.ステロイド外用剤
  *プロトピック軟膏
 A.非ステロイド系抗炎症剤の外用剤
 B.保湿剤
   1. 油脂性軟膏
   2. .乳剤性(クリーム)軟膏
   3. .ローション剤・液剤

(4).入浴について
(参考)外来でのステロイド外用剤の使用量と効果についての調査

付1. ウイルス・細菌・真菌感染症、動物性皮膚疾患、寄生虫・原虫感染症について
@.ウイルス感染症
 手足口病、伝染性紅斑、ジャノッティ症候群、水痘帯状疱疹、EBウイルス感染症(伝染性単核症、蚊過敏症、種痘様水疱症)、サイトメガロウイルス(CMV)感染症、突発性発疹、麻疹、ムンプス、RSV

A.細菌感染症
 せつ(おでき)、梅毒、病原性大腸菌
*牛肉から感染する病気

B.真菌感染症
 スポロトリコーシス

C.動物性皮膚疾患
 海水浴皮膚炎、クラゲ刺症、

D.寄生虫・原虫感染症
 クリーピングディジーズ(皮膚顎口虫症、旋尾線虫症、鉤虫症、イヌ回虫症)、日本住血吸虫症、セルカリア皮膚炎、ビルハルツ住血吸虫症、トキソプラズマ症、マラリア、膣トリコモナス、赤痢アメーバ
   *イヌでうつる病気
8. アトピー性皮膚炎の自然治癒

(1).成長
  *ヒトに栄養上必須と思われるビタミンについて
(2).感染症を避けること
(3).スポーツのすすめ
(4).ストレスを避ける・ストレスを楽しむ
(5).悪化の原因が自然になくなる
9. 乳幼児アトピー性皮膚炎の食物アレルギーについて

(1).乳幼児の食物アレルギー
  *アレルギー用人工乳
(2).小児期以降の食物アレルギー
  *口腔アレルギー症候群(OAS)
  *食物依存性運動誘発性アナフィラキシー(FDEIA)
  *マダニと牛肉アレルギー
  *アニサキス
  *お好み焼き粉のダニ

(3).食物アレルギーを伴った乳幼児アトピー性皮膚炎の食物制限の問題点
10. 食物制限のやりかたと再開の方法
  *好き嫌いについて

(1).離乳食の始めかた
(2).食物制限の解除のやりかた
  *卵制限解除の注意事項
  *卵制限解除のやり方


付2. 食物アレルギーにおける経口減感作について
11. アトピー性皮膚炎の検査の見方
前半      *検査結果は持っておくこと

(1).血液検査
@.血液検査とアレルギー
  *アトピー性皮膚炎で異常になりやすい血液検査
  *T型アレルギーとW型アレルギー

A.IgE、RAST、
  *血清IgEと月齢との関係
  *裸子植物の分類
  *単子葉植物の分類
  *イネ科の分類
  *キク類の分類
  *バラ類の分類
  *典型的な検査所見

B.IgG・IgA・IgM、総タンパク質、
  *湿疹ができる免疫不全疾患

C.総タンパク質、LD、ChE、尿酸、白血球数・分類、好酸球、赤血球数、血清鉄、血小板、ASO・ASK、CRP 抗核抗体、コーチゾル・ACTH、腫瘍マーカー
  *特異性(specificity)と敏感度(sensitivity)

D.ヒトTARC、その他
  *免疫回避

後半

(2).皮膚テスト
 皮内テスト、スクラッチテスト・プリックテスト、パッチテスト
  *P-K反応(プラウスニッツ・キュストナー反応)
  *現物スクラッチテスト
  *外用剤パッチテストの陽性率
  *吸入アレルゲンパッチテストの陽性率

 使用テスト、誘発試験、除去試験

(3).感染症に関係した検査
 細菌に関係したもの、真菌(カビ)に関係したもの、ウィルスに関係したもの、寄生虫に関係したもの

(4).患者の皮膚を切除(biopsy)して行う検査

(5).検査器具をもちいた検査
 呼吸機能検査・ピークフロー、レントゲン・内視鏡に関係したもの、光線過敏に関係したもの、発汗テスト、皮膚pH測定、サーモグラフィー、皮膚の水分量・油分量の測定、かゆみの検査・かゆみ日記

付3. 乳幼児アトピー性皮膚炎の症状と検査値の変化
12. アトピー性皮膚炎と化学物質

(1).原因物質の種類
 *免疫反応・アレルギーを強くするもの(スーパー抗原、アジュバント
@.ホルマリン(ホルムアルデヒド)
 *日本の住宅基準(日本農林規格(JAS)、日本工業規格(JIS)、厚生労働省による室内濃度指針値)
A.揮発性有機化合物(Volatile organic chemicals, VOC)
 *ドイツ商品安全・表示協会(RAL)の壁紙安全品質基準
B.農薬類
C.排気ガス、大気汚染
 *微少粒子状物質(
PM 2.5)について
D.細菌、カビ類、原虫類
E.電磁波

(2).対策
@.化学物質過敏症の診断と原因物質の解明
A.掃除、特に拭き掃除を徹底的に行う
B.できる限り室内から化学物質を排除する
C.十分換気を行う
D.Baked out、新築、改築後すぐに入居しない
E.化学物質の少ない材料で家を建てる
F.転居

追記:環境の出生率に対する影響について
   :水道水の危険性」についてはこちらを

付4.大阪府アトピー性皮膚炎調査報告書(環境による影響)の抜粋
13. アトピー性皮膚炎におけるホルモン異常

(1).生理不順、女性ホルモン
(2).乳汁分泌・乳頭湿疹、プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)
(3).副腎皮質ホルモン(コーチゾル)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
(4).副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン)
(5).甲状腺ホルモン(T3、T4)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)
(6).松果体ホルモン(メラトニン)
(7).成長ホルモン(GH)
(8).抗利尿ホルモン(ADH)(バソプレッシン)、オキシトシン
14. アトピー性皮膚炎に合った職業はあるか?

(1).ストレスによる悪化
(2).接触皮膚炎(かぶれ)や刺激性皮膚炎を起こしやすい仕事
(3).吸入性のアレルゲンや化学物質の多い仕事
(4).汗を大量にかく仕事
(5).日光を浴びる仕事
  *アトピー性皮膚炎における就職差別
  *アトピー進化論
15. アトピー性皮膚炎の心理的要因
16. アトピー性皮膚炎と遺伝
(平成12年5月14日、ラジオ大阪「アレルギー診察室」より)

付5. アトピー性皮膚炎の歴史
17. アトピー性皮膚炎の民間療法

(1).アトピー性皮膚炎における民間療法とは何か
(2).調査した対象と方法について
(3).アンケート調査の結果
  *温熱療法
(4).民間療法についての考察
  *アトピー性皮膚炎治療効果の判定の難しさについて
18. アトピー性皮膚炎の症例

(1).乳児アトピー性皮膚炎の軽症例
(2).乳児アトピー性皮膚炎の重症例
(3).小児アトピー性皮膚炎の軽症例
(4).小児アトピー性皮膚炎の重症例
(5).成人アトピー性皮膚炎の軽症例
(6).成人アトピー性皮膚炎の重症例
(7).母実家の室内犬で悪化した乳児アトピー性皮膚炎
(8).右利きで左手に強い手湿疹の3例
(9).夜間呼吸困難を主訴とし過換気症候群を合併した穀物アレルギーの一例
(10). アニサキス抗体陽性を示した慢性蕁麻疹の1例
(11). アトピー性皮膚炎と下垂体・副腎皮質機能について(3例の症例報告)
(12). 9年間経過をみた一卵生双生児のアトピー性皮膚炎の兄弟
(13). アトピー性皮膚炎の双子例
(14).伝染性単核症後一時的に軽快したアトピー性皮膚炎の一例
19. 検査正常値一覧表
20. 論文報告、学会報告



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