皮膚科外用剤原料・化粧品原料   

◆はじめに

 ★はアレルギーを起こす可能性のあるものを示しています。
 しかし、すべての患者に起きるわけではありません。
 ★には、中毒・肝障害などの内科的危険性のあるものも含んでいます。
 ・ は、関連物質を示しています。

 以下に、問題点を並べました。

(1)化粧品の理想は、落ちにくく、落としやすいもの、接触皮膚炎が起きにくいものです。

(2)化粧品品質・原料基準の廃止(平成13年3月31日)(別表第1-4に使用禁止・制限がある)以来、いろんなものが検査なしで使用できるようになりました。

(3)何らかのアレルギーがある患者さんは、異物(化粧品など)は皮膚につけない方がよい。
 花粉症など植物にアレルギーがある患者さんは、植物エキスの入った化粧品はやめた方がよい。

 シリコンは皮膚につくととれにくく、毛孔を詰めて毛包炎やニキビができやすく、やめた方がよい。
 高分子ポリマーは大丈夫でも、製造過程で残ったモノマーやホルマリンなどがアレルギーの原因になります。

 同じ保湿剤でもメーカーの能力により、不純物の量、純度などに違いがあります。
 大手が安全いうことにはならないか、少なくともちゃんと検査しているところを選ぶこと。
 最初大丈夫でも、使ってる内に合わなくなることがあります。
 妊娠・出産・閉経(更年期)・内科疾患などで、体質が変化しても、突然合わなくなることがあります。

(4)精油(香料の成分)の流通量は、生産量よりはるかに多く、他のものを混和した偽和が氾濫しています(それだけアレルギーの危険性が増加している)。
 いずれにせよ、化粧品業界・サプリメント業界は、嘘が一杯で、全く信用できない業界です。

(5)その成分を食べても、中毒などの急性の問題点がないこと。
 たしかに、ひまし油は食べると必ず下痢になります
 それなら、ひまし油の入った外用剤は大丈夫かといえば、何とも評価できません。
 少なくとも猛毒のアミグダリンを含んだウメやアンズなどのエキスは安心できません。

(6)長く外用しても、安全性に問題がないこと。
 外用剤成分の中には、変異原性・発がん性・皮膚感作性などがあるものがあります。
 発がん性のあるものの代表が、タールを含んだ外用剤です。

(7)ここではできるだけ多くの材料を集めるように努力しました。
 そのために、インターネットその他で拾ってきた内容をそのまま記載しているものについては、無責任のようですが、記載内容が正しいか確認できていません。
 特に天然成分の効能については、残念ながら十分な医学的根拠がないまま記載されているものが多いようです。
 また記載されている内容については、メーカー・書物などで微妙に違っているものも多い。

(6)

目次(それぞれクリックして下さい)

◆?保湿成分・基剤

◆?天然エキス

◆?香料

◆?洗顔料・洗浄剤

◆?変性シリコン
◆?鉱物

?色素

?機能性化粧品

?防腐殺菌剤

◆?抗炎症作用・消炎剤
◆抗酸化剤・安定剤


◆?キレート剤
◆収れん剤
◆pH調整剤
◆中和剤:アルカリ剤


◆?パーマネント・ウエーブ用剤
◆染毛料


◆?可塑剤
◆ケミカルピーリング剤
◆脱毛剤


Copyright © 2003 Endou Allergy clinic All Rights Reserved